エモンズで経験した沈没船の魅力とワールドダイビング

地球は美しい青色をしている星です。この青色が何かご存じですか。それは海であり、地球の約60パーセントが海が占めています。私は子供の頃から、泳ぐのが好きでした。島根県出身ということもあり、常に家の前は日本海を眺められる環境で、夏になったら父や祖母と一緒に海水浴を楽しんだものです。

そして我が家は漁師の家系でもあり、定期的に漁船に乗って沖合で漁もしていました。生活の一部が海であったことから、いつの間にかダイビングを仕事にしたいと思ったものです。20歳の時に国際的なライセンスであるワールドダイビングを手に入れ、世界各地の海を潜ってその映像を撮影するダイバーとなっています。そこでここでは、私が経験したエモンズ旅行の思い出をご紹介していきましょう。

エモンズ(USS Emmons)ダイビング・沖縄最大の沈没船

エモンズは赤道直下となるグアム諸島にある島で、世界有数のダイビングスポットです。グレートバリアリーフと呼ばれるサンゴの群生地もあり、世界中からダイバーが集っています。その魅力は沈没船の探索であり、なかには大航海時代の海賊の船も沈んでいるほどです。私はどうしても第二次世界大戦時に沖で沈んだussエモンズの内部を見てみたくて、クルーに参加をしました。参加をしたのはアメリカ・イギリス・ウクライナ・ドイツ、そして韓国の方々で計30名の大所帯となりました。

私が最年少でまだワールドダイビングの経験も浅かったのですが、映像記録係りを任せられてビデオを持参したわけです。沈没船の探索は1時間しか時間がなく、水深40mもの深い底に潜らないといけません。タイムリミットとの戦いと水圧も相まって、とても緊張をしたものです。そして潜るのは昼間で晴天時のみと限定もされたので、大変なものでした。9月に訪れたこともあって、幸いにも天候には恵まれています。エモンズでは沈没船に挑むクルーにはブーケが贈られ、これを捧げることで沈没船で命を落とした方々の魂を鎮められるというい伝えもありました。

USSエモンズの姿は確認はできたものの、予想以上に深い場所にあり、内部にまで到達をすることは今回はできません。非常に悔しい気持ちでいっぱいでしたが、またワールドダイビングに挑戦をしたいという意気込みを持って帰国をしました。エモンズでは綺麗なサンゴを目にでき、これだけでも貴重な経験をしたものです。これからこの地を訪れる方がいたら、ぜひワールドダイビングでダイビングライセンスを取得していかれると、いい思い出作りができます。